「法廷のダンス クラブ裁判が問うたもの」5回続きの(1)  「風俗営業じゃない」 文化の発信地を自負 : 47トピックス – 47NEWS(よんななニュース)

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 判決後の記者会見で「無罪」と書かれた紙を掲げる金光正年さん=4月25日午後、大阪市北区
 「ちょっとやってみてもらえますか」。弁護人の求めに、証人の女性が証言台の横に立ち、恥ずかしそうにステップを踏み始めた。裁判官が身を乗り出すようにして凝視する。大阪地裁の法廷でそんな場違いな光景が見られたのは昨年10月、風営法違反(無許可営業)の罪に問われた大阪のクラブ「 NOON (ヌーン) 」の経営者、 金光正年 (かねみつ・まさとし) (51)の裁判でのことだった。
 DJなどの音楽に合わせダンスを楽しむクラブは1990年代以降、ディスコに取って代わり若者たちの遊び場になった。多くは酒を飲みながら、曲に乗れば体も動く。それが風営法の「ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客に飲食をさせる営業」に当たるとされ、公安委員会の許可を得なければならない。法廷でのステップは、NOONが摘発されたときの客の動きが風営法のいう「ダンス」に当たるかどうかを、当時の客が証人尋問で実演したものだ。
 届け出れば深夜営業ができなくなることなどから、クラブの多くは無許可で営業を続けてきた。ところがここ数年、風営法違反で摘発されるクラブが激増した。2010年12月以降、大阪・ミナミの若者の街「アメリカ村」で9店が次々と摘発されたのを皮切りに、東京や福岡といった他の都市にも波及していく。
 大阪・キタの外れにあるNOONに、府警曽根崎署の立ち入り検査が入ったのは、12年3月9日のことだった。「風俗営業の許可を取ってください」。オーナーの金光は、クラブを性風俗産業と同じように扱われたと強く反発した。「風俗営業じゃありません」。その後も許可申請をしなかったため4月4日夜、店に踏み込んだ捜査員に逮捕された。
 金光が初めてクラブを立ち上げたのは87年。英国出身のDJ「ファットボーイ・スリム」をいち早く日本に紹介し、04年に開業したNOONのステージからは、日本の2人組バンド「エゴ・ラッピン」ら著名なミュージシャンが巣立った。音楽以外にファッションイベントなども企画し、「文化の発信地」を自負していた。
 摘発された他のクラブ経営者が罰金を払って略式起訴で済まされる中、金光は無罪を主張し、起訴された。(敬称略)
   ×   ×
 現代の音楽シーンをリードする空間が、風営法違反の罪に問われた。4月25日、クラブのオーナーに無罪判決が言い渡された裁判を通じて浮かび上がった、ダンスと法規制をめぐる問題点を探る。
(共同通信)
2014/06/06 17:30


http://www.47news.jp/47topics/e/254194.php


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