新喜劇60周年へ、レジェンド桑原和男は今なお健在 (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

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 来年“還暦”、60周年を迎える吉本新喜劇。そのレジェンドと言えば、桑原和男師匠(82)だ。前身「吉本ヴァラエティ」時代からを知る人。乳房を取り出すギャグ、定番「神様~っ」。穏やかな風貌で、安定感のある芝居運び。この人の“成分”は「九州男児」の血だと思う。
 最近では、取材する機会にも恵まれなくなったが、あれは、15年ほど前か。インタビューをしていた時、しきりに繰り返していたのが「芸名やなく、本名で死にたい」の言葉だった。
 振り返って最近、この言葉の真意が気になっていた。先日、吉本新喜劇の関係者と食事をしていて、ふと気づいた。
 「達者なうちに芸能界を退いて、最後は親からもらった名前、1人の私人として生涯を閉じたい」という意味か。そういえば「親につけてもろた名前がある。桑原和男で死んだら申し訳ない」とも言っていた。
 「生涯現役」を口にし、目指す舞台人は多いが、桑原師匠は「格好いいうちに身を引こう」と考える美学の人。一徹な人-。
 そんな印象がある。桑原師匠は福岡・小倉の出身で、たしか、実家は漁師だったはず。船が苦手で教師を目指して失敗。ラジオで聞いた漫才師にあこがれて、大阪へ出てきた。
 師事したのは、伝説の兄弟コンビ「夢路いとし・喜味こいし」だった。
 「人にあわせられへんのか、1人のが気楽。なんべんもコンビ組んで、解散して、で、今や」
 苦笑しながら、サラリと言っていたが、同時に、いとし・こいしの弟子でありながら、漫才を続けられなかったことに「申し訳ない」とも何度も言っていた。
 新喜劇では座長も経験している。故花紀京さん、故岡八郎さんらがいっせいにやめ、体制が一新した「やめよッカナ? キャンペーン」のとき、多くのベテラン座員が新喜劇をのいた。それでも桑原師匠は残った。
 「あっちや、こっちやと動いたら男らしくないやろ」「うまいもん食べて、ええもん着て、そこそこの暮らし(を)したい(と)いう欲がまだまだあるから」
 若手と一緒に、新生新喜劇へ身を投じ、今なお健在な姿を見せている。
 舞台では「和子おばあちゃん」にふんして笑わせているが、素顔は九州男児らしい、おとこ気にあふれた一本気な人だ。
 ぶれない格好良さ。昨年11月、大阪市内で吉本興業が催したイベントで、新喜劇コーナーに師匠が出演していた。定番の乳房放り出しギャグも見た。大笑いした。最近では、年齢的にも出番はそう多くなく、若い世代のファンは桑原師匠のギャグを知らない人も増えてきたと聞くが、やっぱり健在だった。
 まだまだ「欲」はなくさないで、来年の“新喜劇60歳”には、きっと、レジェンドとして、九州男児の心意気を感じさせてもらえるはず。それが、今から楽しみだ。
【村上久美子】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180318-00152817-nksports-ent


元記事はこちら>>https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180318-00152817-nksports-ent

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